入居者を蹴った疑いで職員逮捕 埼玉の特養、搬送後死亡
飯能市特別養護老人ホーム傷害致死事件 被告起訴内容認める
2023年10月2日
NHK 引用
ことし5月、埼玉県飯能市の特別養護老人ホームで、車いすに乗っていた90代の入居者を蹴って死亡させたとして傷害致死の罪に問われている施設の元職員の初公判が開かれ、被告は起訴された内容を認めました。
飯能市の特別養護老人ホーム「吾野園」の元職員加藤被告(48)は、ことし5月、施設の食堂で、入居する元橋二三さん(90)が乗っていた車いすの背もたれを蹴り、内臓の損傷で死亡させたとして傷害致死の罪に問われています。
さいたま地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「間違いありません」と述べ起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、「被告は、入居者から頼まれた補聴器の電池交換を断ったことについて『気が利かない』と言われたため腹を立てて車いすの背を蹴った」などと指摘しました。
これに対し弁護側は「被告は当時、1人で10人以上の入居者を担当し持ち場を離れられなかった。私生活では認知症の母親の介護などもありふだんのように気持ちを抑えられなかった」などと主張しました。
次の裁判は、4日に開かれる予定です。
車いすの特養入居者、職員に背後から蹴られ死亡…「忙しい時に色々頼まれ腹が立った」
2023年5月10日
読売新聞 引用
埼玉県飯能市南川の特別養護老人ホーム「吾野(あがの)園」で、車いすに乗っていた男性入居者(90)を背後から蹴ったとして、飯能署は10日、同県秩父市、施設職員の男(48)を暴行容疑で逮捕した。男性は暴行を受けた後に意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認された。
発表によると、職員の男は9日午後1時50分頃、施設2階の食堂で、車いすに乗って介護の順番待ちをしていた男性を背後から蹴った疑い。調べに対し容疑を認め、「忙しい時に色々なことを頼まれて腹が立った」と話しているという。同署が詳しい死因を調べている。
吾野園の加藤徹留施設長は報道陣の電話取材に応じ、「最悪のことだと思っている。大変残念でご迷惑をおかけした」と述べた。
老人ホームで入居男性に暴行 男性はその後死亡 職員の男を逮捕
2023年5月10日
テレビ朝日 引用
埼玉県飯能市の特別養護老人ホームで入居者の90歳の男性の背中を蹴ったとして48歳の施設職員の男が逮捕されました。男性は搬送先の病院で死亡しました。
飯能市の特別養護老人ホーム「吾野園」の職員・加藤容疑者は9日の午後2時ごろ、施設の食堂で車椅子に乗っていた90歳の男性入居者の背中を足で蹴った疑いが持たれています。
男性はその後、施設で意識がなくなり他の職員が救急車を呼びましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察によりますと、当時、食堂では複数の入居者が入浴の介助などを受けるのを待っていて、加藤容疑者は1人でその見守りをしていました。
加藤容疑者は取り調べに対して「見守りをしていて忙しいところに男性にいろんなことを頼まれて腹が立った」などと供述し、容疑を認めています。
警察は、暴行と男性の死亡との因果関係を調べています。
施設の理事長は事件を受けて「大変ご迷惑をかけて残念に思っている。警察に正直に話して協力している」とコメントしています。
入居者を蹴った疑いで職員逮捕 埼玉の特養、搬送後死亡
2023年5月10日
共同通信 引用
埼玉県飯能市の特別養護老人ホーム「吾野園」で、入居者の男性(90)の背中を蹴ったとして、県警は10日、暴行の疑いで、同県秩父市、施設職員の加藤容疑者(48)を逮捕した。県警によると、男性は搬送先の病院で死亡が確認されており、詳しい状況を調べている。
加藤容疑者は「いろいろなことを頼まれ、腹が立って蹴った」と供述している。男性は車椅子に座っており、介護の順番を待っている際に背中を蹴られたとみられる。異変に気づいた職員が通報した。
逮捕容疑は、9日午後1時50分ごろ、施設内で男性を蹴った疑い。
施設側は取材に「大変ご迷惑をかけた。残念なことだ」とコメントした。