豊橋の特養、市が虐待認定 預かり金流用、介護放棄も(愛知)
豊橋市運営の特養 仕切りなしでおむつ交換は性的虐待と判定
2023年10月11日
NHK 引用
愛知県豊橋市が運営する特別養護老人ホームで、間仕切りのない廊下でおむつを交換していた問題について市は詳しいいきさつを調べた結果、「性的虐待」にあたると判定しました。
この施設ではほかにも必要なときにおむつの交換をしなかったり、入所者からの預かり金を流用したりしていたことが明らかになり、市は施設に改善を求めています。
豊橋市が運営する特別養護老人ホーム「つつじ荘」では去年とことしの夏にエアコンが故障したため入所者を廊下で生活させた際、間仕切りを設けずおむつを交換していたことが明らかになりました。
これを受けて、豊橋市と施設は、職員への聞き取りを行うなどしていきさつを調べ、11日に結果を公表しました。
それによりますと、去年とことし、あわせて7人の入所者に対し、間仕切りのない廊下でおむつの交換をした行為について「性的虐待」と判定したほか、ほかの職員も事実を把握しながら適切な対応をとらなかったとして「介護・世話の放棄・放任」にあたるとしました。
また、去年3月ごろに紙おむつなどが不足したにもかかわらず購入を怠り、おむつを交換しなかったことなどが新たに判明し「介護・世話の放棄・放任」にあたると判定したということです。
このほか、5年前からことし9月まで、入所者の日用品などを購入するための預かり金が不足した際、別の入所者の預かり金を一時的に流用していたことも明らかになり「経済的虐待」にあたるとしています。
「つつじ荘」の大井英昭所長は記者会見で「私も含め、虐待に対する認識や意識が低くなっていた。全職員の意識改革を徹底していく」と述べました。
市は施設側に1か月以内に改善計画を提出するよう求めているほか、調査の結果がまとまり次第、愛知県に報告することにしています。
愛知の特養、性的虐待と認定 仕切りせずおむつ交換
2023年10月11日
共同通信 引用
愛知県豊橋市が運営する特別養護老人ホーム「つつじ荘」が昨夏と今夏、居室のエアコンが故障したことを理由に入所者を約2~4週間、廊下で生活させていた問題で、市は11日、おむつ交換の際に仕切りを設けなかったのは性的虐待だと認定したと明らかにした。7人が被害に遭い、職員20人が関与した。同日、施設側に通知し、業務改善計画書の提出を求めた。
市などによると今年8月、3部屋のエアコンが故障し、70~80代の男性3人と100代の女性1人を廊下の一角にベッドごと移動させ、修理できるまで2週間以上生活させた。昨年にもエアコンの故障で、同じ男女3人を含む6人を約4週間、廊下で生活させたという。
職員20人のうち1人を含む職員17人はおむつ交換の担当ではなかったが、通報や適切な対応をしなかったのは「介護放棄・放任」に当たると判断した。一方、長期間の廊下生活に関しては、エアコンの故障によるやむを得ない措置で温度管理も適切だったとして、虐待には当たらないと結論づけた。
豊橋の特養、市が虐待認定 預かり金流用、介護放棄も 愛知
2023年10月11日
時事ドットコム 引用
愛知県豊橋市が運営する特別養護老人ホーム「つつじ荘」で一部の入所者をロビーで生活させ、間仕切りを設けずにおむつ交換をしていた問題で、市は11日、高齢者虐待防止法で定める性的虐待に当たると認定したと発表した。
預かり金の無断流用やおむつ交換を怠る介護放棄があったことも新たに判明し、市は1カ月以内に改善計画書を提出するよう施設に求めた。
市によると、施設は今夏と昨夏、居室3室のエアコンが故障したため、男女計7人を数週間、廊下に面したロビーで寝起きさせた。市はベッドを移したのはやむを得ない対応だったとしたが、間仕切りなしでおむつ交換したことは性的虐待と認定した。
2018年以降、入所者から生活費として預かった現金を無断で他の入所者の病院代などに一時流用していたことも判明。計152人が被害に遭い、市は経済的虐待に当たるとした。
昨年3月には、紙おむつや尿漏れパッドが不足したため、計55人に必要なおむつ交換をせず、紙おむつの一部を切り取ってパッド代わりに使用していた。