8人の入所者を虐待 特別養護老人ホームに入所者の新規受け入れ停止の処分(岡山)
「トイレ、自分で行けるじゃろ」高齢者8人に対して身体的・心理的虐待17件 赤磐市の特別養護老人ホームを処分【岡山】
2023年7月10日
RSK山陽放送 引用
高齢者に対して虐待を繰り返したとして、赤磐市保健福祉部は、市内の事業者に対して利用者の新規受け入れ停止の処分をしたことを明らかにしました。
「指定の一部効力の停止(利用者の新規受け入れ停止)」の処分を受けたのは、赤磐市西軽部の社会福祉法人まごころが運営する、「特別養護老人ホームまごころの里 赤磐」です。
赤磐市によりますと、この施設では従業員4人が、高齢者8人に対して身体的虐待8件、心理的虐待8件、ネグレクト5件を行っていたということです。
具体的には、
・眠っている状態の入所者に声掛けをせず、通常の速度以上で車いすを押して、段差でつまづいて転落させる
・入所者がトイレの介助を依頼した際に「自分で行けるじゃろ」「お金を出せ。高いぜ」などと言う
・入所者が介助を依頼したが無視
・ガーゼの交換を1週間怠り、悪臭がしたため患部を確認すると「褥瘡(じょくそう)」になっていた
などで、これらのような虐待行為が少なくとも1年以上にわたって行われていたということです。
赤磐市は介護保険法78条の4第8項にある「要介護者(入所者)の人格を尊重する義務」に違反するとして、この施設を8月1日から来年1月31日まで6か月間の入所者の新規受け入れ停止処分としました。
赤磐市の友實武則市長は「弱い立場にある入所者に対する虐待行為は決して許されるものではなく、誠に遺憾。他の介護保険事業所も含め、適切な運営がなされるように厳重に指導等を行っていく」とコメントしています。
赤磐の特別養護老人ホームで虐待 市が行政処分 改善を勧告
2023年7月10日
NHK 引用
赤磐市にある特別養護老人ホームで、従業員が入所者に身体的、心理的な虐待を行っていたことがわかり、赤磐市が入所者の新規受入停止の行政処分を行うとともに、改善を勧告しました。
赤磐市の発表によりますと、赤磐市西軽部の特別養護老人ホーム「まごころの里赤磐」では、ことし4月までの1年以上にわたって、従業員4人が入所者8人に対し、身体的・心理的な虐待を行っていました。
このうち、去年12月ごろには、60代の従業員が女性の入所者が眠っている車イスを通常の速度以上で押し、段差で転落させてケガをさせるなど身体的な虐待が8件明らかになりました。
また今年4月ごろには、30代の従業員が別の女性の入所者から、トイレの介助の依頼を受けると「自分で行けるじゃろ」「お金を出せ。高いぜ」と言うなど、心理的な虐待が8件、ネグレクトが5件明らかになりました。
赤磐市は介護保険法に違反するとして、この施設に対し、新たな利用者の受け入れを8月1日から6か月間停止する行政処分を行いました。
また利用者の立場に立ったサービスを行うよう改善勧告も行い、再発防止を求めました。
施設を運営する「社会福祉法人まごころ」の西山圭祐事務局長は「入所者や家族ら関係者に大変なご迷惑ご心配をおかけし申し訳ありません。このような事案が二度と起きることがないよう努めます」とコメントしています。