障害者施設 虐待で県が3か月間の受け入れ停止処分(和歌山)
虐待の障害者施設 新規受け入れ停止 県、運営法人を処分/和歌山
2024年8月8日
毎日新聞 引用
障害者支援施設「南紀あけぼの園」(上富田町)で職員による利用者への虐待行為が発覚した問題で、県は7日、運営する社会福祉法人「和歌山県福祉事業団」(同町)に対し9月1日から3カ月間、同園の利用者の新規受け入れを停止させる行政処分を発表した。県が虐待関連で障害者総合支援法に基づく処分を出したのは初めて。
県障害福祉課などによると、園では女性職員=懲戒解雇=が1月に利用者の目と口を養生テープで塞ぎ、その様子を撮影した動画を同僚と共有。別の同僚による園長への報告で虐待が発覚し、内部調査や関係市町による監査を行った結果、利用者計10人への虐待行為が認定された。顔や頭をたたいたり、部屋に押し込んだりする行為があったという。
園の定員は入所が40人、通所が50人で、いずれも新規受け入れを停止する。
上富田町の障害者施設 虐待で県が3か月間の受け入れ停止処分
2024年8月7日
NHK 引用
上富田町の障害者の支援施設で、知的障害者の目や口を養生テープでふさぐなどの虐待が繰り返されたことについて、県はこの施設を、来月(9月)から3か月間、新規の利用者の受け入れを停止させる処分としました。
処分を受けたのは、和歌山県福祉事業団が運営する上富田町の障害者の支援施設、「南紀あけぼの園」です。
「南紀あけぼの園」は、ことし5月、30代の女性の生活支援員が、知的障害者の目と口を養生テープでふさぎ、その様子を撮影して画像を同僚に送るなどの虐待を繰り返していたことを明らかにしています。
県が行った監査では、ことし2月までの1年間に、あわせて10人の利用者に対して▽たたいたり蹴ったりする身体的虐待や、▽利用者への対応を拒否するといった心理的虐待を行っていたことが認められたということです。
また、こうした虐待を同僚6人が把握していましたが、報告や通報を行わず被害が拡大したとして、和歌山県は7日、この施設を来月から3か月間、新規の利用者の受け入れを停止させる処分としました。
施設を運営している和歌山県福祉事業団は、「外部の委員も加えて改善計画の作成を進めているところで、安心できる居場所を作れるよう取り組みたい」と話しています。
知的障害者施設で入所者ら虐待 職員が口などテープでふさぐ 和歌山
2024年5月9日
朝日新聞デジタル 引用
和歌山県上富田町の社会福祉法人「和歌山県福祉事業団」は9日、運営する知的障害者らの支援施設で、30代の女性職員が少なくとも8人の入所者や通所者にたたくなどの虐待行為をしていたと発表した。県は10日に障害者総合支援法に基づく監査を実施するという。
同事業団によると、虐待行為が確認されたのは同町内の「南紀あけぼの園」。女性職員は1月1日夜、大声を上げた入所者の目や口を養生テープでふさいでスマートフォンのカメラで撮影し、画像を他の職員に送った。
同僚からの報告で2月27日に園長が把握。関係する自治体に通報し、事業団が全職員に聞き取りを進めたところ、女性職員が昨年7月ごろから複数の入所者の顔や頭をたたいたり、部屋に押し込めたりしていたことなども判明した。自治体が認定した8人への虐待のほかにも、3件について調査しているという。
事業団は女性職員を10日付で懲戒解雇にし、園長や報告を怠った職員らも減給などの処分にする。被害者の家族らには謝罪し、けが人は確認されていないとしている。記者会見を開いた事業団の日置美次理事長は「被害にあった利用者、ご家族に心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。
事業団、再発防止計画を策定へ
事業団によると、女性職員は2021年から園に勤務する生活支援員。目撃したほかの職員は事業団の聞き取り調査に「職場の人間関係が壊れることは避けたかった」などと、報告をためらった理由を説明したという。
事業団は、10日付で女性職員を懲戒解雇とし、園長と副園長、入所者の目と口を養生テープでふさぐ様子を目撃した職員と、虐待を受けた入所者を撮影した画像を受け取った別の職員を減給処分にすることも明らかにした。
今後は事業団に設置する「虐待防止委員会」に外部委員を委嘱し、再発防止計画を策定して信頼回復に努めたいとしている。
事業団は、1965年に県立の社会福祉施設を受託運営する社会福祉法人として設立。2011年に県立施設の移譲を受け、児童養護施設や養護老人ホーム、生活介護事業所など県内で75事業所を運営している。
県は10日に障害者総合支援法に基づく監査を実施し、施設運営に問題がなかったか関係者に事情を聴く方針だ。
障害者施設で虐待「公私ともストレス溜まった」30代女性職員が目や口をテープで塞ぎ写真撮影 和歌山
2024年5月9日
読売テレビ 引用
和歌山県上富田町の障害者支援施設で、30代の女性職員が利用者の目や口をテープでふさぐなどの虐待行為を行っていたことが分かりました。
虐待が行われていたのは上富田町にある精神障害者の支援施設「南紀あけぼの園」です。
施設を運営する和歌山県福祉事業団によりますと、今年1月、30代の支援員の女性職員が重度の精神障害のある利用者の目や口を養生テープで塞ぐなどの暴行を加え、その様子をスマートフォンで撮影し、写真をSNSで同僚らと共有していました。
今年2月、別の職員から施設長に報告があり発覚。
事業団の聞き取りに対し、女性職員は行為を認めたうえで「公私ともにストレスがたまっていた」「同僚に見せようと思い、面白半分で写真を撮影した」などと話していたということです。
和歌山県福祉事業団の坂上常務理事
「利用されている全ての方が、大変不安な時期を過ごされることになってしまいました。事件の検証・再発防止計画の策定に取り組んでまいります」
また、この女性職員は去年5月ごろからあわせて11人の利用者に対し、頭や顔をたたいたり、首を押さえつけたりする暴行を加えていたこともわかり、福祉事業団はこの女性を懲戒解雇にするとともに、虐待を知っていた職員を減給1か月にしました。
障害者の目や口にテープ 和歌山県内の支援施設で職員が虐待
2024年5月9日
紀伊民報 引用
和歌山県上富田町岩田の障害者支援施設「南紀あけぼの園」で今年1月、30代の女性職員が、利用者の目や口を養生テープでふさぐ虐待を行っていたことが分かった。
虐待の様子を撮影し、同僚に画像を送っていたといい、他に複数の利用者への虐待も判明。施設を運営する社会福祉法人和歌山県福祉事業団の日置理事長らが9日に会見し、謝罪した。
事業団は10日付でこの職員を懲戒解雇し、園長、副園長らを減給処分にすると発表した。