処方箋なしに投薬、高齢者福祉施設と運営会社に行政処分(鹿児島)
自民県議運営の高齢者施設で虐待、市が行政処分 処方箋なしでイベルメクチン投与、職員が大量退職し県警に告発 指宿市
2024年10月23日
南日本新聞 引用
鹿児島県指宿市は22日、鹿児島県議会の小園議員(自民・指宿市区)が同市で運営する高齢者福祉施設で、医師の処方箋なく抗寄生虫薬「イベルメクチン」を入所者に投与するなどの虐待があったとして、半年間の新規利用者受け入れ停止などの行政処分をしたと発表した。処分は3日付。
市によると、入所者に対し、無処方投与をはじめ、2022年8月から23年6月にかけて複数の虐待事案があったと確認した。処分期間は11月1日~25年4月末。新規受け入れ停止のほか、介護報酬の請求上限を7割とする。
小園県議は今年3月末、運営するグループホーム「すもも」「すももの里」のホームページで、並行輸入したイベルメクチンを医師の指示なく新型コロナウイルス対策で入所者に投与したとするおわび文書を掲載した。厚生労働省などによる新型コロナウイルス感染症「診療の手引き」は、イベルメクチンについて「有効性が示されず使用すべきでない」とする。
件数や関与した人数などについて、会見した黒永副市長は「回答を差し控える」と明らかにしなかった。市は3~9月、職員の大量退職などを受け、2施設に介護保険法に基づく監査を行ったが、人員配置や運営基準、介護報酬の請求に関しては「処分になる違反は認められなかった」とした。
小園県議は処分に関し、「深く反省している。入所者が動揺しないよう、市の指導に基づきしっかりと運営していく」と話した。
投与をめぐっては、施設の元職員らが4月、医師法違反などの疑いで指宿署に告発状を提出している。
「イベルメクチン」投与ほか複数の虐待…小園県議が施設長の高齢者福祉施設に行政処分
2024年10月22日
KYT鹿児島読売テレビ 引用
県議会議員の小園さんが施設長を務める指宿市の高齢者福祉施設で、新型コロナに感染した入所者に対し、医師の処方箋がないにも関わらず寄生虫の治療薬を投与していた問題です。
ほかに複数の虐待も確認され、指宿市は施設に対し、半年間、新たな利用者の受け入れを停止するなどの行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、県議会議員の小園さんが施設長を務める指宿市の「グループホームすもも」です。
施設では2022年9月から11月にかけ、職員や利用者が相次いで新型コロナに感染した際、医師の処方箋なく入所者に寄生虫の治療薬「イベルメクチン」を投与。さらに、施設で働く職員の大半が退職したことなどから、指宿市は2024年3月から4月まで監査を行っていました。
その中で、2022年8月から2023年6月にかけて、イベルメクチンの投与以外にも、入所者に対する複数の虐待が確認されたということです。
指宿市は虐待の内容や関わった人の数などについては、回答を差し控えるとしています。
指宿市は「グループホームすもも」に対し11月から半年間、新たな利用者の受け入れを停止するなどの行政処分を今月3日付けで行いました。
今後、施設は市に提出した改善計画書に基づいて、改善を行っていくということです。
「グループホームすもも」は、KYTの取材に対し、「管理者が不在のため回答できない」としています。