障害者施設で職員14人が入所者に40件の虐待行為(岐阜)
岐阜県立の障害者支援施設を行政処分 職員14人が入所者虐待
2025年7月23日
NHK 引用
岐阜県内にある県立の障害者支援施設で、介護職員14人が利用者を強くたたくなどの虐待行為をしていたことがわかり県はこの施設に対し、新たな利用者の受け入れを3か月間停止する行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、岐阜県内にある障害者支援施設Aの運営法人です。
県によりますと、介護職員として勤務していた20代から70代の男女14人は、去年7月から10月にかけて、食事をこぼすなどした利用者の顔や頭を強くたたいたり、薬を飲ませる際に足を蹴ったりするなど、18人の利用者に対し、あわせて40件の虐待行為をしていたということです。
去年10月、職員の1人が利用者の男性を殴ったとして逮捕されたことを受けて、県などが調査した結果、複数の職員による虐待行為が確認されたということです。
県は23日、この施設に対し、ことし9月から3か月間、新たな利用者の受け入れを停止する行政処分を行いました。
虐待行為をした14人の職員のうち、逮捕された職員を含む2人は懲戒処分を受けたあと依願退職していて、県はほかの12人についても処分を検討しているということです。
岐阜県障害福祉課の課長は「施設の利用者とご家族に大変申し訳ない。県民の信頼を損なうことになり深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
岐阜の障害者施設で職員14人が虐待 計40件 「うつる」暴言も
2025年7月23日
毎日新聞 引用
岐阜県は23日、同県内の知的障害者支援施設Aで、職員14人が入所者の足を蹴るなどの虐待行為をしていたと発表した。入所者18人が計40件の虐待行為を受けたとされ、県は運営法人に新規利用者の受け入れを9月1日から3カ月間停止する行政処分を出した。
昨年10月、同施設の40代男性職員が入所者への暴行容疑で逮捕されたことを受け、県は職員への聞き取りや見守りカメラの解析などを実施。介護職員や支援員の20~70代の男女14人が昨年7~10月、入所者18人を虐待していたことが発覚した。
県によると、職員らは食事をこぼした入所者の顔や腹を強くたたいたり、薬を飲ませる際に足を蹴ったり、廊下を歩いている入所者に体をぶつけたりしていたという。
また、転倒した入所者を放置したり、洗面中の入所者に「何回言ったらわかるんや」「自分で歯磨きできんの恥ずかしいね」などと言ったり、近付いた利用者に対して「あなたが来るとうつる。やめて」などといって体を押して振り払ったりしたケースもあった。
当時、入所者は61人、職員は46人いた。虐待行為はいずれもカメラがない居室などで行われていたという。
県障害福祉課長は23日に開いた記者会見で「入所者、家族らに大変申し訳ない」と謝罪。施設長は「全く気づかなかった」とした上で、虐待が常態化していた可能性については「否定できない」と説明した。
運営法人は、同施設を含む障害者や高齢者、児童養護など県内11施設を運営する。専務理事は「食事支援など一人の職員が同時に複数の利用者を支援する状況にあった」などと虐待が起きた要因を分析し、「職員同士の意思疎通ができておらず、人権に対する意識も低かった」と陳謝した。
今後は第三者委員会による再発防止策の策定や職員研修を行うとしている。